シェアリング

私が主宰するクラスでは、クラスを終えた後シェアリングをしています。

シェアリングというのは、自分が感じたこと、気付いたことをそのままに話すこと。うまく話そうとか、まとめて話そうとする必要もない。4月末のワークショップでは、「話し手は独り言を話すように」とまきこさんは言われていました。
そうすることによって、話し手は自分の体験を再確認する場ともなり、聞き手は人の話を聞く事により気づきを得たり、学びを得たりする場ともなる。

私自身、このシェアが苦手なのですが(苦笑)、話し手、聞き手としての双方向での学びはとても大きく、いつも気づかされることが沢山あります。そして自分のクラスにおいてシェアをすると、明確に生徒さんのヨガの深まり方が大きく変わっていくのを感じます。

先月、プライベートレッスンをした時のこと。
そのクラスではホールドをして、ステージ1.2.3を体験してもらいました。

生徒さんがシェアの時、「気持ち良かった」と話してくれました。私は「気持ち良かったとはどんな感じ?“あ~気持ちいい!”という感じですか?」と聞くと、「そうではなくて、キツいし、苦しいんだけど、でも安定していて気持ちがいいところ、ちょうどいいところ」と聞かせてくれました。

その生徒さんは「気持ちがいい」という言葉をこれまでもよく話してくれました。掘り下げて聞いてみると、その奥には更なる気づきが起きていて、「ちょうどいいところ」は「気持ちが良いんだ」と。いつも忙しく過ごす彼女にとって、日常においても、もっと「気持ちがいいところ」に自分を置いても良いんだろうなという話へと繋がっていきました。

また、サークルでのシェアでは、他の生徒さんが「ヨガをして、ただそこに居ることの幸せを感じた。日常の忙しさに気付いた。」と話してくれました。

ヨガをしていると、日常においての自分に気付かされます。時にはあまり見たくないところに触れることもあります。自分への意識が高まっていくことによって、見えてくるものがあるかもしれない。ヨガでの体験を通して本来の自分へと近づいていく、そんな時間を大切にしたいと思います。

私は、クリパルヨガを伝えることの難しさを常々感じていますが、人それぞれにペースがあり、人それぞれのプロセスを信じることの大切さを、ここ最近生徒さんを見ていて特に実感しています。それぞれが自分らしく生きていけるように、何のジャッジもせず、ただ寄り添い、ただ見守る、人としてもそんな在り方を目指したい。

そして、風通しのいいクラス、場を提供したい。リラックスして自分らしく居られる場。安心して自分と向き合える場。そんなクラスを提供できるようになりたいです。

プライベートレッスンは、土日の双方都合のいい時に私の自宅で行っています。更に濃厚な深い時間のように感じるプライベートレッスン。クリパルヨガを深めたい方、大人数のクラスは苦手という方など、大歓迎。ピンと来た方、是非ご連絡くださいね。

マットでの体験は日常での体験の鏡写しのようなもの。そしてシェアリングをすることは、自分へ意識を向けていくことにも繋がっていく。 これからも生徒さんの体験、シェアを大切にして、気づきが深まっていくような場を作っていきたいです。
信州3

 

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