ヨガセラピー その1

3月の初めからヨガセラピーという集中コースを受けている。この集中コースに参加するのは今回で2回目。以前受けたのは、確か5年ほど前。その時はクリパルヨガがどんなヨガなのかもよく知らず、ただ彰先生の影響で興味を持ち、セラピーというタイトルに惹かれて参加した。

しかし、実際に参加してみると自分が想像していたものとは大きく違っていた。

セラピーといっても、クライアントを治すためのものではない。クライアントが主体である事に違いはないが、プラクティショナーが寄り添い、クライアントはその時々に起こる事をただただそのままに現実として受け止めていく。そしてそのプロセスを重視する。

最初はブジャンガアーサナ。体の感覚を見ながら、ギリギリの瀬戸際のところまで運び、プラクティショナーに委ね、信頼し、エッジを体験する。

私はブジャンガアーサナは苦手な事もあり、アーサナに入る前、嫌だなという想いがよぎった。しかし、実際にアーサナに入ると思っていたよりもキツくなく、呼吸は深く流れエネルギーが動き始めた。そして胸を大きく開きたいという想いが強く起こった。暫くエッジに留まり、味わっていると、もう少し先に進みたい、胸を開きたいという想いが起こり、プラクティショナーに伝え、更に先まで身体を運ぶ。そして、また暫くするとエッジは変わり、更にその先に運んだ。そんな事を何度か繰り返し、10分ほどだろうか、エッジでの体験を充分に味わった。

アーサナから解き放たれた時、あぁ、私はもっともっと思いのままに自己表現がしたいんだと感じた。人目を気にしたり、人からの評価を気にするあまり、自分の想いをなかなかそのままに伝えられていない現実を思った。エアロビクスをしている時のように、思い切り自分を表現したり、解放したがっていた。

そんな体験を通して、中学生の頃友達に言われた「いつも頷いてばかりじゃん」という言葉を思い出した。良い子と思われたかったから、人から嫌われたくなかったから、自己表現する事が、思いのままに伝える事が怖くて出来なかった。一人になるのが怖かった。自分の想い、考えを秘め、人に合わせ、人の考えを尊重した。でもどこかでいつも違うんだよなって思っていた。

隠そうとしていた想い。普段は全然意識していなくても、その根底には根強く残っていたのだ。大きな気づきのひとつ。

クリパルに出逢ってから、「自分らしく、あるがままに」という言葉をよく口にするようになった。そう。人それぞれに主観は違う。人それぞれの想いがあるのは当然だし、それぞれの想いが気付きとなり、学びや成長へと繋がっていく。一つ一つが真実であり、現実として受け止めるのはとても大切な事である。

私は、私の想いをこれからも大切にしたい。そんな想いを受け取ったら心が楽になった。

セラピーでのエッジ体験は、プラクティショナーのサポートがあるからこそのもの。とても尊い体験だ。自分と向き合う事は時にとても苦しくもあるが、その体験が、更なる成長への道に繋がっていく。プラクティショナーのサポートに感謝して、また次のエッジ体験を味わいたい。

次回も楽しみだ☆

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