過食嘔吐のこと

先日、夫と両親と信州へ旅行に行った。
夫と結婚してから、よく両親と旅行に行くようになった。つくづく夫のお蔭だなぁと感じる。そしていつも旅行へ行くと思う。こんな日が来るなんて思わなかったと・・・。

過食嘔吐ばかりしていた頃、いつもイライラして、頭から食べ物の事が離れなかった。無心で食べ物をただただ口に入れ、その後食べ物が胃の中にあることが許せず、吐く。吐いてしまった後は鬱状態。毎日が本当に不安定だった。

何とかその状況を打破すべく、心療内科に通ったり、電話相談したり、両親に話し協力して貰ったり・・・。しかしながら、なかなか改善しない日々は続き、そんな状態は20年以上にも及んだ。そしていつしか治る事はきっと無いんだろうなという諦めの気持ちにさえなっていた。食べ物を美味しいと思いながら食べた事は少なかったように思う。本当に苦しかった。

しかし夫と再婚してから、徐々に吐く回数は減っていった。もう1年くらい全く吐いていない。振り返ってみると私が過食嘔吐する必要がなくなったのも、過食嘔吐という物凄く強いエネルギーに翻弄され、過食してしまったとしても、いつも私を責める事なくただ見守り続けてくれた夫がいてくれたからだろうなぁと思う。今もやはり過食することは多々あるが、どんな状態であっても夫は私を責めない。

私はそのままにシェアし、夫が傾聴してくれることにより、起きた事をゆっくりではあるがジャッジする事なく目撃し、そのままを受けとめる事が出来るようになっていった。その繰り返しにより、過食したとしても嘔吐してそれを打ち消す必要はなくなり、20年以上にも及ぶ過食嘔吐から徐々に解放されていったんだろうと思う。そしてまた、約1年間、1日に食べたモノ全てを報告させて貰っていたクリパルティーチャーであるみちにも改めて感謝したい。時には厳しく、心からの想いで真剣に寄り添ってくれたみち。彼女の存在も本当にとても有難かった。

今でも過食はよく起こるし、太ることへの恐怖心はまだまだあるが、吐いてまで痩せたいとは思わなくなった。これは私にとってとても大きな変化。

摂食障害になってから26年。過食嘔吐を克服する事は今更ながら本当に大変なことだと痛感する。特に吐く事が簡単に出来れば出来る程、治す事は難しくなる。そんな経験から、クリパルヨガのYTTを卒業した頃、いつか自助グループを作りたいと考えていた。今でもその想いはあるが、グループではなくて良いから、同じような苦しみの中にいる人に出会ったら、夫やみちが私にしてくれたように心からの想いで寄り添いたいと思う。

これまでヨガを第一優先にしてきた私。ヨガで出掛ける時、いつも夫は文句を言うこともなく笑顔で私を送り出してくれる。いつもヨガの事で頭がいっぱいであまり夫に意識を向けることが出来ていなかったように思うが、今回の旅行を通して過食嘔吐に苦しんだ日々を思い、つくづく夫への感謝の気持ちでいっぱいになった。

アトピーがひどくて、苦しくて悲しくて仕方なかった時、過食嘔吐をしてイライラしていた時、どんな時でも夫は傾聴し、ただ寄り添ってくれた。

過食嘔吐により両親、特に母とはギクシャクしていた時期もあったが、今ではその関係も改善され、父母共に良き理解者でいてくれる。夫と結婚して、子宝に恵まれない事は本当に残念ではあるが、夫との生活をこれからも大切にしたいとつくづく感じる。そして両親へも親孝行していきたい。

本当にありがとう。
来月の旅行も楽しみだ☆

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